アルミと銅の接合が困難な理由

アルミと銅を接合する際、通常のはんだ付けやろう付け、溶接では以下のような問題があり、接合が困難です。まず、アルミ表面に形成される酸化膜は非常に硬く安定しており、はんだやろう材が浸透・拡散しづらいことが挙げられます。

また、アルミと銅では溶融温度や熱伝導率が大きく異なるため、局所的な過熱や接合不良が発生しやすく、相互拡散もスムーズに進みにくいという課題があります。

超音波はんだ付けなら銅とアルミの接合が容易にできる

超音波はんだ付けを用いると、超音波振動によって生じるキャビテーションや摩擦効果により、アルミ表面の酸化膜を物理的に除去・破壊し、同時に表面を活性化できるため、はんだがアルミ表面にしっかりと濡れ性を発揮します。

さらに、酸素親和力の高い専用はんだを使用すれば、フラックスレスでも接合が可能となり、銅との金属間化合物形成も制御しやすく、良好な接合が得られます。

アプリケーション事例:モータやトランス用の巻線の端子接合

実際の事例としては、モータやトランス用の巻線の端子に銅とアルミを組み合わせるケースや、バッテリパックの端子接合などで超音波はんだ付けが活用されています。銅とアルミ間で強固かつ導電性の高い接合が得られるため、電子・電気分野での軽量化や高効率化に貢献しています。

リソー技研の超音波はんだ技術にご期待下さい

当社では、超音波はんだ装置製造のパイオニアとして、様々な製品を取り扱っております。ハンディタイプのはんだごてから、量産専用の完全オーダーメイドの自動化装置まで、様々なご要望にお応えしております。