超音波はんだごて「Velbond(ベルボンド)」の特長
「ベルボンド」は、こて先をコイル状のヒーターによって加熱し、 発振器によって超音波振動を発生させることにより、高品質なはんだ付けを実現する超音波はんだ付け装置です。
専用はんだ材「エコロジア」を使い、従来不可能とされていたガラスやセラミックス、難はんだ付け性金属(アルミニウム、モリブテン、 ステンレス等)にも、直接高品質なはんだ付けができます。
金属、半導体、ガラス、セラミックスとますます素材の多様化がすすむなか、「ベルボンド」と「エコロジア」の使用範囲が広がっています。
超音波はんだごて「Velbond(ベルボンド)」の特長
- 「エコロジア」を使うと、ガラスやセラミックス、難はんだ付け性金属等にも直接はんだ付けが出来ます。
- 2独自フィードバック方式で最適共振周波数をサーチ「定振幅制御」で振幅を一定に保つことにより振動が安定します。
- 3発振出力を無段階に設定可能です。
- 4温度を200℃から500℃まで、5℃間隔で設定可能です。
- 5発振周波数、発振出力、ヒーター温度を表示でき、はんだ付け条件の再現が可能です。
- 6コンパクトなハンディタイプで、持ち運びができ、収納も場所を取りません。
- 7操作が簡単で、誰にでも気軽に扱うことが出来ます。
- 8AC100V/240Vのマルチ電源対応、海外にも対応しています。
- 91台で60KHz/40KHzが使用できます。目的の周波数のこてをお買い求めください。 購入時に選択・オプション対応です。
超音波はんだ技術のメカニズム
超音波はんだによる接合では、超音波によりキャビテーションを発生させて、母材表面の酸化膜を除去・活性化させます。酸化膜が取り除かれた母材表面とはんだが拡散結合され合金層を生成します。これによりアルミなどの接合が難し材料であっても強力に接合することができます。
また、超音波によりキャビテーションを発生させて、ガラス表面の酸化膜を除去・活性化させることにより、酸化膜が取り除かれたガラスと酸素親和力の強い専用半田が空気中の酸素を巻込み、化学結合されます。これがガラスと金属をの異素材接合を可能とする理由です。
超音波はんだごて「Velbond(ベルボンド)」の用途例
・ガラス、セラミックスへのはんだ付け
・難ハンダ付け性金属へのはんだ付け
・超電導物質へのリード線はんだ付け
・太陽電池へのリード線はんだ付け
・各種ディスプレイの電極付け
・ターゲット材の貼り合わせ
・アルミリード線のはんだ付け
・エナメル線のワニス除去及びはんだコート
(特許出願中:特願2015-230554)
使用方法
対応素材
ガラス接着用【ECOLOGIA】は次のような材料に接着できます。
ガラス、セラミックス | 金属材料 |
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※無機物には接着可能です。お問い合わせ下さい。
仕様
超音波周波数 | 周波数安定型追尾 60KHz±5KHz(60KHzモード) 40KHz±5KHz(40KHz モード) |
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超音波発振出力 | 定格20W(60KHzモード) 定格40W(40KHz モード) |
ヒータ温度設定 | 200℃~500℃ |
発振出力設定 | 任意可変 |
電源電圧 | 100V~240Vマルチ電源 |
大きさ | W240xH148xD372 |
質 量 | 8.2kg |
振動子 | ボルト締めランジュバンタイプ(P.Z.T)60KHz |
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こて材質 | 特殊ステンレス鋼 |
こて先径 | φ4.0mm(標準) (φ1.0~φ10) |
ヒータ | 高性能シーズヒータ 65W |
大きさ | φ41mm(MAX)x275mm |
質 量 | 約300g(コード含む) |
振動子 | ボルト締めランジュバンタイプ(P.Z.T)40KHz |
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こて材質 | 特殊ステンレス鋼 |
こて先径 | φ10.0mm(標準)(φ4~φ30) |
ヒータ | 高性能シーズヒータ 250W |
大きさ | φ52mm(MAX)x305mm |
質 量 | 約600g(コード含む) |
購入をご希望の方
デモ機の貸出しや出張訪問サービスなどを行っておりますので、購入をご検討の方は下記をご覧の上、お問い合わせをお願いします。また、超音波はんだに関する技術的な相談もお気軽にどうぞ。